Raspberry Pi で子どもとクレイアニメを作ってみた

家庭菜園の定点観測カメラとしてraspberry pi Zero WHに純正カメラを接続してみた。
この手の機器は最初の認識や設定に難儀するということが多い。
ちゃんと動かせるようになるまでに最低でも半日、もしかしたら丸一日使うことになるかもしれないと思っていたのだが、予想は良い意味で裏切られ、機器をつないでターミナルにコマンドを1つ入力するだけであっという間に写真が取れてしまった。
なるほど皆がraspberry piを有り難がるわけである。
さらにcronと言う常駐プログラムを使うと定期的に写真を撮ってくれる。
こっちの設定はターミナル上で動くエディタを使わなければいけないので、カメラの認識よりは少しだけハードルが高い気がしたが、所詮、エディターなどというものはもともと便利に使うためにあるのであって、グーグルで調べながら、若干戸惑いつつも、大きな苦労なく起動することができた。
まずはテストの意味で1分間隔で写真を撮ってみた。
さらにこれをconvertと言うコマンドを走らせることで簡単にアニメーションGIFに変換することができることを確認した。
基本的にこれで定点観測機器の完成である。
なんと簡単なことか。
あまりにも簡単すぎて拍子抜けしてしまうほどであった。
どちらかと言うと、これを屋外の、しかも電源のないところに置くと言う所を今後、考えなければいけないほうが難しい(で、まだどうするか決めていない)。
さらに、欲を言えば温度・湿度・照度といったセンサーをつけることで、理想とする百葉箱に近づけたい。
道のりはまだまだである。
しかし、そうしたことに取りかかる前に、目の前で1分ごとにたんたんと写真を撮る小さな機械を見ているうちに、これを使ってクレイアニメを作るということをひらめいた。

定点観測機器=クレイアニメ作成機である

3歳の娘が粘土遊びを覚え始め、毎日のように粘土遊びにつきあっていたので、定点観測機器を見て思考がそちらに向かったのだろう。
早速、粘土で遊ぼうと子どもたちに声をかけ、机の空いているスペースにカメラを固定してみる。
raspberry pi 純正カメラを固定
背景も動かせたほうがいいので家族の伝言がわりに使っているミニ黒板を拝借した。
 1分ごとに写真を撮り続けるので、その間に少しずつ粘土を動かしていけばいい。
1分で変更が間に合わない画像は後ほど捨てればいいだけなので、とても単純に楽しめる。
クレイアニメセッティング
ロスなくいけば1時間で60コマが作れるが、なかなかロスなく作るのは難しかった。
1時間ほどかけて、とりあえず実験的に作ってみたアニメーションがこちら。
クレイアニメ試作1
バスをパンチで吹き飛ばす超人。黒板の方では飛行機が謎の雲に消失すると言う事件が起きている。
子どもたちに「こんなことができる」ということを示す意味で作成したので、内容面では何も面白いことがないが、子供たちに見せると反応は上々で、自分たちもやりたいと言ってくれた。
子供たちには粘土の細かい部分を作るのは難しいかなと思ったので、スライムをたくさん作らせてキングスライムができると言う話をしてはどうだろうともちかけ、サービスとしてキングスライムはこちらで作ってあげた。
9歳の次男は、今、ポケットモンスターの新キャラ「モルペコ」をずいぶん気に入っていて、よく絵に書いたりしているので、こちらもサービスとして作ってあげた。
あとはできるだけ、口を出さないようにしたのだが、気づくと兄弟で役割分担をしていて小6の兄が画像のチェックやディレクションを、小3の弟が粘土を動かすようになっていて関心した。
クレイアニメ作成風景

少しづつコマを動かすのが楽しいらしい

こうして小6・小3の兄弟で力をあわせて作った動画が以下のようなものである。
子どものクレイアニメ作品

子どもの作品。途中で手が見えているのが笑える。

キングスライムがモルペコの技「あばれる」でボコボコに潰されてしまうと言う、なんとも可哀想なストーリーだが、本人たちはとても満足したようで、その後自慢げに母親にも見せていた。
ステイホームが叫ばれる中、家の中でできる楽しいレクリエーションとなっただけでなく、実際にやってみることで、クレイアニメを作るというのが、いかに難しく、途方もない作業が必要かと言うことが理解できたようだ。
アニメ「羊のショーン」はこのようにしてできていると言うことを説明すると、とても感心していた。教育的効果もそれなりにあったのではないかと思う。
また子供たちの粘土の技術が上がったら、もう一度やってみたてもいいかな、今度はもっと素晴らしい作品ができるかもしれないな、などと言うことを思った。

 

 

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