先日、Rakuten UN-LIMITを契約した。一年無料というキャンペーンと、小さなAndroid端末 Rakuten Miniが1円で買えると言う魅力に惹かれたからである。そこでふと、どうせ楽天の術中にどっぷりはまっているのなら、もっと依存度を上げてしまってもいいんじゃないか、楽天経済圏に全身埋まる1年間にしたらどうなるだろうと思ってしまった。それならば、やはり次に狙うは楽天ゴールドカードだろうと思うにいたった。
楽天ゴールドカードについてはこれまでも何度か検討してみたことがあって、その度にどうも損益分岐点ギリギリになりそうだと言う感覚を持っていた。自分は楽天市場のヘビーユーザーではあるが、Yahoo!ショッピングだってしっかり使うし、Amazonも併用する。そこで楽天でのお買い物だけでは、ゴールドカードの元が取れるか、ギリギリになりそうで、それが個人的にネックになっていたというわけだ。だが、今回は考え方を改めた。ギリギリになるのなら契約しても意味はないという考え方はとても合理的なのだが、人間の精神というのはそこまで合理的にはできていない。実はこれまでも、何か大きな買い物を楽天市場でする度に「ああ楽天ゴールドカードも契約していれば後何ポイントもらえるのに」などと言うことを考えてしまうところがあったので、今回は「ギリギリぐらいなら、ちょっと損があっても精神衛生上、得した気分になれる日が多いほうがハッピーである」という謎理論を持ち出して、自分を納得させることにしたのだ。なんせ買い物は年に何回もあるが、会費を払うのは一回だ。得した気分になる日のほうが多いことは間違いがない。
だが、実は楽天ゴールドカードの契約に踏み切れなかったのは、もう一つの問題があったからでもある。自分は楽天銀行がまだイーバンク銀行という名前だった頃から口座を持っていて、クレジットカード機能付きのキャッシュカードを持っているのである。楽天カードは複数枚所有することができないと言う事は、どこかから風の噂でなんとなく知っていて「楽天銀行キャッシュカードのクレジット部分を解約しなければ、楽天ゴールドカードは作れない」と言うことが制約になってきたのである。これらの手続きを解消するのが、なんとも億劫で今まであまり気乗りしてこなかったわけだが、今日の昼、ついに楽天銀行のカスタマーセンターに電話をしてみることができた。何年越しの課題だろうか、自分としては本当に今日の動きは快挙であった(大げさ)。
さて、そこで知った事はこうだ。楽天銀行カードからクレジットカード部分を切り離して、楽天ゴールドカードを作ろうとすると、まずクレジットカード付きの楽天銀行カードは廃棄しなければいけない。これは新しいキャッシュカードが届いてから廃棄すると言うことはできない。新しいものが届くよりも先に自分のキャッシュカードにハサミを入れなくてはならないのである。しかも、なんとその場で新しいキャッシュカードの申請を受け付けてはくれない。電話を一旦切った後で、その日の夜8時以降になってから自分で携帯電話のアプリやパソコンから新しいキャッシュカードの申請をしなければならない。そして、もちろんこのキャッシュカードが届くまでは自分の手元にキャッシュカードはない。
クレジットカードのほうはもっと悲惨で3〜4営業日経ってから、新しく楽天カードを作る手続きをしなければならない。もちろん、新しいカードが届くまでは、申し込んでから、さらに1〜2週間はかかるだろう。カード番号も変わってしまうので、これまでのクレジットカードで引き落としをしていた手続きはすべて変更する必要がある。そしてオプションでついて来るETCカードも使えなくなってしまう。
整理すると楽天銀行カードとそのクレジットカードに依存していた人間の場合は、以下のようになる。
- 最初の1週間はキャッシュカードなしで過ごす必要がある。
- その後1〜2週間はクレジットカードなしで過ごす必要がある。
- 引き落とし手続きはすべて変更する必要がある。
- ETCカードがなくなる。
これは、かなり厳しいと思った。だが、自分の場合はそこまででもない。口座は別の銀行と分けて使っているので、たちまちお金が引き出せないと言うことにはならない。またクレジットカードも別にメインで使っているものがあるのでこちらも困らない。これからチェックしてみるが、楽天カードで引き落としをかけている支払いも確かなかったと思う。ETCカードは別のものを家で使っている。
それなので今回の移行にいたってそれほど困らない。だが、それでもかなり面倒くさいとは思う。同じ楽天グループ間での移行なのに、ここまでの苦労が必要なのだろうかと思ってしまう。同じグループ間でも、やはりライバル関係にあるのだろうか、などどいうことを思ったりした。
残念なのは、その間に楽天スーパーセールがあることである。今回はセールへの参戦は見送ることにしようと思う。もっとも、すでに今月は結構な散財をしてしまっていて、これに参戦する余力がないような気もするのだが。

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